モックハウス
WORKS
鉄骨3階建て12戸の集合住宅である。一般的な平面であるが、北側開放廊下と近隣との視線の交錯を避けるため、北側一面を覆うサワラ小巾板のスクリーンを設置した。
このスクリーンの小巾板同士の‘スキマ’が閉ざされてないバリアーをつくり、内部の‘見る-見られる’関係を和らげている。
建物に入れば、サワラのスクリーンは開放廊下からリズミカルなスチール材で持ち出され、スラブとの間にまた別な‘スキマ’をつくっている。この‘スキマ’は吹き抜けとなり上下階を一体化しながら3階のグラスライト折半屋根までつづく。1階ではスクリーンは宙を浮き、植栽との間に囲われた前庭空間を形成している。
所在地
埼玉県さいたま市
用途
賃貸住宅
敷地面積
447.25㎡
建築面積
236.18㎡
延床面積
486.58㎡
構造
鉄骨造 地上3階建
竣工年
1998年

北側一面を覆うサワラ小巾板のスクリーン。生み出される“スキマ”が、解放廊下が道路に面する集合住宅の“見る-見られる”関係を和らげている。小巾板同士の“スキマ”が閉ざされないバリアーをつくり、内部の“見られる”側は外部の視線をさほど意識することがない。一方で、外部の“見る”側は完全に閉ざされないために、防犯を監視する機能は失われていない。
建物に入れば、サワラのスクリーンは解放廊下からリズミカルなスチール材で持ち出され、新しい“スキマ”をつくっていることがわかる。“スキマ”は吹抜けとなり階を一体化しながら3階のグラスライト折半屋根まで昇るが、透明の屋根はさらに空へと視界を延ばしている。1階ではスクリーンは宙を浮き、植栽との“スキマ”が閉息感をさらっている。
廊下の幅員から解放された視線はさらに“スキマ”を上下に移動し、通りを散策する愉しみを建物の中でも続けている。