さくらヴィレッジ
WORKS
日本庭園のある先代の木造家屋の建て替え計画である。
先代からの日本庭園の保存活用を目的に、居住者そして地域へ開いた計画とした。
先代の住宅が建つ前、この土地はサクラ林であったという。
この敷地の特性を継承し、現代的な解釈において、可能な限り都市に緑空間を提案した。
西側道路側には、サクラ並木、敷地北側駐車場には、ツタのパーゴラを設え、低層部の5階屋上にはハーブガーデンと藤棚を設置した。
北側の開放廊下には、SUSワイヤーメッシュに垂直に葉を伸ばすジャスミンを各階に植え、覆緑のスクリーンとなっている。植栽部分は逆梁を利用して設け、土が廊下の床と同じレベルとなるよう計画し、共用廊下は前庭のように感じることができる。逆梁部分からは間接照明が天井・壁面を照らし、植栽に別の表情を与えている。植栽への給水は、井戸水を加圧ポンプで各階へ送り、自動給水装置のタイマーで制御している。従来の庭の形態や手入れの様子を現代的な手法でアレンジし、開放廊下に緑を取り組むディテールである。
2025年には大規模修繕を行い、壁面塗装では面を丁寧に塗り分け、奥行き感を出すことを試みた。
ペット可住宅の1F住戸には道路側に専用庭スペースが計画されていたがあまり活用される様子がなく、フェンスを180度回転させ、道路側に開いたスペースへと改修した。この花壇には季節の花が咲き、桜並木と合わせて近所の方の散歩コースとなっている。
先代の旧家の塀を再利用した大谷石ベンチでは、朝の登校時、放課後と近所の子どもたちも集まる遊び場となっている。
大規模改修後の桜並木と植栽スペース

北側駐車場の成長した蔦の覆うパーゴラと桜の木
エントランス
共用廊下の植栽と開放的な共用階段
EVホールと共用階段
7階の透明なポリカーボネイト庇
旧家の塀を再利用した大谷石のベンチ
1F日本庭園 10メートルは超える松の木
5階屋上庭園の藤棚
