NR・KW邸
WORKS
郊外住宅の日曜日、父親はソフトボールの試合から戻り、子供たちは川遊びから戻って中庭から浴室の洗い場へと元気よく駆け込む。そんな光景の浮かぶ浴室空間である。
二世帯の居間に挟まれた中庭は、浴室のほかに上部の物干し場、勝手口、物置、犬小屋などが配置された屋外家事作業の中心の場であり、浴室空間は屋外での作業をサポートする空間となっている。かつて薪で風呂を沸かすことは大切な仕事であり、浴室周りは生活を支える労働の場であった。現代生活では住宅に安らぎが求められ、いつしか労働は家庭から遠ざけられているようであるが、ここには家族のたくましい姿をうかがうことができる。汗をかいたあとのビールはさぞおいしいであろう。
所在地
埼玉県さいたま市
用途
住宅
敷地面積
161.85㎡
建築面積
95.08㎡
延床面積
165.36㎡
構造
木造 地上2階建
竣工年
1995年

△ディテール 冬季号131 1997-JANUARY