Sデンタルクリニック
WORKS
JR高崎線の宮原→上尾間の線路沿いのこの土地に歯科医院を開設されたのは、現院長のご両親であった。
あれから35年「手狭になり老朽化した医院の建て替えをしたい」とのお話を頂いたのは、一昨年の暮れのことである。
私たちにとっては同じ敷地での2度目の仕事であり、意気込みも35年ぶりということになった。
一般的な医院では効率性を優先し、診察エリアは1階とする場合が多いが、今回は空間の広がりや電車と交錯する視線のこと、または駐車スペースとの関係などを考慮して2階に持ち上げることにした。そのため患者専用のエレベーターを設置した。
また、1階よりも2階が大きいため最大2メートル跳ね出すことになる。常時微振動などの問題も検討し、1階部分は鉄骨造、床は鉄筋コンクリート造、2階部分は木造という繊細な構造形式を採用した。
2階の診察エリアは、切妻屋根をそのままいかした形とし、天然素材と様々な光によって包まれるおおらかな空間とした。空を見上げたり、時々走り去る電車を眺めたり、リラックスできる落ち着いた待合になったと思う。
駐車スペースと外部エントランスには、サインを兼ねたグリーンの鉄骨で手摺状の仕切りを設けた。35年前に造ったゲート部分の再利用である。
振り返って見ると、常識にとらわれ過ぎずこの計画を進めてこれたのは『すべては患者さんのために…』という想いを関係者全員で共有できたからだと思う。
今後、この建物と共にこれまで以上に地域の方々に愛される歯科医院になって欲しいと願うばかりである。
所在地
埼玉県さいたま市
用途
歯科医院
敷地面積
214.86㎡
建築面積
113.28㎡
延床面積
211.72㎡
構造
混構造(鉄骨+木造/S造+W造) 地上2階建
主要外装仕上げ
桧板18mm・薄塗り左官仕上げ6mm
主要内装仕上げ
シナベニア3mmCL・薄塗り左官仕上げ4mm
1階床面積
98.44㎡
2階床面積
113.28㎡
竣工年
2018年



エントランス夕景

待合室

待合室受付

診察室前室

診察室

カウンセリング室


▲その他の写真
▲高崎線の車窓から…(旧→新医院)


▲スナップ写真


▲計画当初のCG